院長のコラム

2019.04.12更新

食後の歯磨きはいつが良いのでしょうか?

テレビや雑誌などでも専門家の意見として、食後すぐ磨くべきとか、30分は磨いてはいけないとか、意見が分かれていますね。

なぜそのように異なる見解が出るかといいますと、食事を終えてから約30分間は口の中の㏗が下がり、通常よりも酸性になっているからです。

食物(の中でも特に糖分)を摂取すると、口腔内の常在菌がそれを栄養として働きを高め、その時の代謝産物として酸が生成されます。

ただ、唾液には、酸性やアルカリ性に傾いた口腔環境を中性に近づける緩衝作用がありますので、酸性の状態から30分程度で元のほぼ中性に戻してくれます。

食後すぐに歯磨きをしてはいけないという意見は、酸性度が高い状態で歯磨きをすると、エナメル質を傷つけて虫歯を作りやすくなるので良くないので、30分経過してから歯を磨く方が良いというものです。

一方、食後すぐに歯磨きをすべきという意見は、菌の活動が活発になるのであるから、できるだけ早くエサとなる食渣を取り除くべきであるというものです。

 

投稿者: 鈴木歯科クリニック

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